毎日のように殴られた。

足音がうるさい

食べ方が気に食わない

頭の悪い子供

そんな言葉を浴びせられながら。

食事が3日もないのは

当たり前のことだった。

お風呂にも入れてもらえず

家の中で孤独に生活していた。

幼稚園にも行かせてもらえなかった。

お金が無いと言う理由だった。


愛美の母親は、毎晩遊びに出掛けた。

夜遅くに帰って来るのは当たり前で

酔っ払っていると

寝ている愛美を叩き起こし

血が出るまで殴り続けた。

鼻血が垂れると

汚い!! と言って愛美に掃除をさせた。

鼻血を拭き終わって

眠りに行こうとする愛美に

母親は酒を買って来いと命令した。

だが、愛美は拒否した。

人にばれるのが怖かったから。

施設に入れられると思った。

殴られていれば、それでいいと

愛美は思っていた。