「大丈夫か?」

そういって私に手を差し出して来た男の子。とりあえず素直に立たせて貰った。

うわっ!すっごいカッコいい!!王子様みたい!

なんか私の顔見て驚いてる。なんかしたっけ?

思わず見とれていると、
「おい?大丈夫か?お前流星学園の新入生だよな?」

「あぁ、は、はい!ご、ごごめんなさい!」

あちゃ~噛んじゃった

「別にいいけど…俺もそうなんだ…痛かっただろ?ごめんな?ほら」

といって私に背を向け屈むイケメン王子(←勝手に命名…)

ん?何がしたいの?この王子…

「おんぶしてやるって言ってんだよ!!ほら!」

えっ!?エスパー!?私何も言ってないよ!

ていうか今この王子なんて言った??

おんぶ!?えっ!?

「早くしろよ!入学式遅刻すんぞ?」

「あああああ―――!!入学式―――――!!!」

わ…忘れてた……入学式……

王子はため息をついて、私を半ば強制的に背中に乗せた、そしてそのまま猛ダッシュ!!

は、はやい……50m何秒だろ??

あっという間についちゃった…ただいま8時23分……セーフ!!