結局、ゆっくりしててと言っていたリーダーケバ子ちゃんまでもが踊っていた。
なんだかんだでみんな、緊張してるんだ。と心の中で笑ってしまった。




「じゃあ、リハやろうか。」



その声に、教室内の空気が少しだけピリッとひきしまった。




聞き慣れた音楽が流れ始めると、いつも通り踊り出す。
そのうちに緊張もほぐれて。



結局は、いつも通りにみんなでこうやって踊ることが1番の緊張をほぐす方法だった。




リハも特に大きなミスなく終えた。
最後に円陣を組んで気合いを入れて、舞台袖へと移動する。




ほぐれた緊張も、また舞い戻ってきそう。。




「緊張してんの?大丈夫だよ。今日は頑張れると思うよ〜」



言葉の意味を問おうとした時、舞台袖のスタッフさんに遮られた。




「はい、本番でーす!お願いしまーす!」



しゃべろうと思って半開きになっていた口を閉じて、ステージに立った。