学校内はまだ朝だっていうのに、異様な盛り上がりを見せていた。



生徒の親や、兄弟、姉妹から彼氏彼女…
他校の生徒で溢れかえっていた。





外の盛り上がりはそっちのけで、私は今、空き教室で最終調整。
もちろん、昼からのダンスの。




「いよいよだねー。学祭。なんか緊張するなー」




ケバ子ちゃん達でも、緊張することあるんだ。と変なとこに感心した。



緊張すると言ってても、みんな彼氏が見にくるとかで…妙にやる気満々な感じが見え隠れしているよーな…。




まあ、好きな人を思い浮かべて踊れって言ったくらいだから、今日は元々ある色気が更に爆発するんだろう。と考えると、もう拍手を送りたい。





「今はゆっくりしてて。最終リハは本番の30分前に1回だけね。」



はいー。と返事して窓から本番のステージとなる、野外ステージを見つめた。