「ちょっと、新井さん!!」
やけに、目をキラキラさせているケバ子ちゃん。
「な、なに?」
思わずどもってしまったじゃん。
けど、すぐに冷静さを取り戻した顔をしてみる。
「あのさぁ、ダンスやってんだよね?」
まあ嘘をつく理由もないんだけど・・・・
なんで?聞き返してみる。
「昨日さ、いたよね?大地君のクラスに!!慎司君に声かけられてたの、新井さんでしょ?」
さっき冷静さを取り戻した顔も、すぐに驚きの顔に変ってしまった。
やっぱり、見られてたんだ。。
というか、今の今まですっかり見られてたこと忘れてた。
油断してしまった。
本当に最悪だ。
重いものがずっしり、肩にのしかかってきた。

