あー、もう何でこうなるの。
なんか泣きそう。
バス停まで走り、丁度タイミング良くきたバスに乗り込んだ。
時間も時間だからバスの中はガラ空き。
真ん中の一人掛けの席に座ると、自然とため息が出た。
良いことばっかり続けば良いのに。。。
何でこうも、嫌なことって連続で続くんだろ。
「ただいま~・・・・」
親が寝てると悪いから、と思って遠慮気味に呟いて階段をリズムよく上る。
「あ、起きてたんだ。ただいま」
リビングにはパジャマ姿でテレビを見ているお母さんがいて、私の声に勢いよく振り向いた。
「宇美、いい加減にしなさい。ダンスばっかり。今、何時だと思ってるの?」
いきなり怒鳴られた私は、少しビックリしてお母さんを見た。
あー、ホントに真剣に、怒ってる。
「何か言いなさい。こんなことならダンスなんて習わさない方が良かった。宇美、今年受験生なのよ!?わかってる?」
お母さんの言葉に、うんざりした。

