麻友香曰く、長澤君は密かに人気があるらしい。
ダンスをしてる人は大抵、好きなんじゃない?と言っていた。
あんたもその中の一人ってわけね。と余計なひと言も付け足して。


そんな麻友香は長澤君と同じ中学らしく。。。


「アタシはあんな爽やか奴に興味なし。やっぱワイルドな肉食系!!!!」


なんて、一人ではしゃいでいた。




机の上でいつまでも、うなだれている私の髪をクシャクシャッとして言った。



「もう。別に人気者だろうが、あんたが好きになったんだから頑張れば良いだけの話でしょ!?頑張る前から諦めモード?アタシはそんな奴嫌いだからね!!!」



「あー、なんでそんなこと言うの。ひどいー。。。」



「言っとくけど。二人で帰ったりしてさ、宇美はみんなより一歩リードしてんだからね?落ち込むのはみんなの方よ。」




ズバズバと言ってくる麻友香に、泣き真似をして見せると抱きしめてくれた。



「ごめんごめん。諦めないで頑張ってほしいだけなんだよー」



「そうならそう言ってよぉー。」



「なんでも言ってよ?アタシ、大地君と同じ中学だから協力するよ?」



そう言ってくれた、麻友香にできるだけ自分で頑張りたいと伝えた。



絶対に、頑張りたい。