「遅くまで付き合わせてごめんな。」



家の前に到着して、長澤君が申し訳なさそうな顔で言ってきた。




「ううん。長澤君のせいじゃないよ。こっちこそ、送らせちゃってごめんなさい。」



「男としてあたりまえのことだから!」




胸がチクリと痛んだ。
そうだよね、、、私だけが特別なわけじゃないよね。。
紳士的な長澤君だから・・・・




「おやすみ」




そう言った長澤君は私が家の中に入るまで見届けてくれた。




月明かりに照らされ、静かに微笑んだ長澤君の姿が頭から離れなかった。
長澤君のことを考えるだけでドキドキしちゃう。




家まで送ってもらったなんて、、まだ夢のようで。
そんな幸せな気持ちを抱いたまま、私は眠りについた。