しばらくひやかし続けたいた2人だけど、長澤君が踊り始めると、いつの間にか2人も踊り始めていた。
本当に、最高。
この一言につきる。
この気持ち良さ。だからダンスはやめられない。
たまに、シューズと床が擦れて鳴るキュッという音でさえもそろっていて。
自然と笑顔がこぼれる。
踊り終えてから、千紗さんが私の髪を触りながら、
「踊ってるときに髪がバサッとなるところが、たまらなくセクシーよね。」
なんて言うもんだから、恥ずかしくなった。
「あ、ゆでダコがいる。無垢、って感じで良いねー!」
こんな顔、絶対に長澤君に見られたくない!!!
両手で顔を覆って、更衣室に駆け込めば、あはは、と笑う声がドア越しに聞こえてきた。

