Shall we ...?




ペコっと頭を下げた私に千紗さんは、



「あ、でも強制はしない。宇美ちゃんが踊りたいと思うのであれば、協力はするけどね。どうする?」


と、口調とは反対に優しい笑顔で尋ねてきた。




「・・・・踊りたいです。残りたいです!」



はっきりと答えた私に、上出来!と言って笑いかけてくれた。
そして、他の子が帰るまで受付のソファーで話をすることになった。




帰っていく子が、私と千紗さんが話しているところを見て不思議そうな・・・・いや、意外そうな顔をして見ていくのがわかった。



同い年の子もいれば、年下の子もいるのに・・・・
怖いと思うなんて、負けそうになるなんて、情けない。
こんな自分にため息が出そうになる。



競うことが嫌いな私が、このクラスなんて、、、不似合いすぎると思う。



「宇美ちゃん。負けちゃダメよ!グイグイいかなきゃ!!!!」



ファイティングポーズをしている千紗さんにプッと笑ってしまった。
なんて素敵な人なのか。先生は良い人をゲットしたな、なんて思ってしまった。