雨の雫



『淳....さん?』

あぁ、名前を呼ばないでくれ。

そっとしておいてくれ……。

『淳さっ……んっぁ』

無我夢中で美奈の唇を塞いで
いる俺。。


なんて最低なんだろぅ?

──美奈は修が好きなのに。


俺はもぅ知っているのに……。



そんな思いとは裏腹に
キスに没頭する俺。

美奈の口の中に舌を入れる。。


美奈、震えてるのに
なんてヤツだ、俺は。。

──最低だ、ゴメン、美奈。


浴衣に手をかけて胸元に
キスを落とし始めたとき
美奈の頬を一滴の涙が
伝ったんだ。。



『美奈……。ゴメン、
 本当に俺....』

『うぅん、淳さんは悪くない。
 悪くないから謝らないで?』

潤んだ瞳で俺を見たあと
ため息と同じように
滑り出てきたのは
美奈の小さい頃の話だった。