「きゃぁっ、ちょ、朱莉ぃ!あたしたち、同じクラスだよーっ」


掲示板を見てぎゅっと抱きついてきた優花。


「ほんと!?やったぁ!!」


あたしもぎゅっと優花を抱きしめて、ふたりできゃぁきゃぁと騒いだ。


「うっさいなぁ、受験の合格発表じゃないんだから」


「そーそー。もっと静かにしたら?」


「翔!レイジ!」


笑いあうあたし達に口を挟んだのは、高校に入ってから仲よくし始めた翔とレイジだ。


「でも、あたし達、高校入って初めて同じクラスになれたんだよ!?」


ブッと唇を尖らすと、翔がニコッと笑ってあたしの髪を撫でた。


「よかったじゃん、朱莉」


「うん!」


そんな翔に、あたしも満面の笑みを返した。