本気で驚いてる様子のシュウに腹がたって、私は彼の腕を拳でぽかりと叩いた。
「ひどいよ」
助かって気が抜けたことも手伝ってか涙がポロポロ溢れ出してくる。
ぐじぐじ泣いてる私を横目で見て、シュウは髪をかきあげ、溜息をついた。
「ま。いいじゃん。おかげで帰って来れたんだろ。よかったな、処女で」
「しょっ、しっ」
赤くなって口をパクパクする私にニヤリと笑いかけ、シュウはしゃがみ込んだ。
「足、大丈夫か?飲み込まれただろ?」
ひやりとした長い指が、足をなぞる。
「少し痣になってるな」
軽く掴まれ、私はぞくっとして足を引いた。
「や、やだ! 触んないでスケベっ」
さささっと、シュウから距離を取って離れる。
それからようやく、辺りを見渡した。
シュウが言う通り
さっきの黒い沼も骸骨も
いつの間にか、姿を消していた。
「ひどいよ」
助かって気が抜けたことも手伝ってか涙がポロポロ溢れ出してくる。
ぐじぐじ泣いてる私を横目で見て、シュウは髪をかきあげ、溜息をついた。
「ま。いいじゃん。おかげで帰って来れたんだろ。よかったな、処女で」
「しょっ、しっ」
赤くなって口をパクパクする私にニヤリと笑いかけ、シュウはしゃがみ込んだ。
「足、大丈夫か?飲み込まれただろ?」
ひやりとした長い指が、足をなぞる。
「少し痣になってるな」
軽く掴まれ、私はぞくっとして足を引いた。
「や、やだ! 触んないでスケベっ」
さささっと、シュウから距離を取って離れる。
それからようやく、辺りを見渡した。
シュウが言う通り
さっきの黒い沼も骸骨も
いつの間にか、姿を消していた。


