「サチ、最近ちょっと変だよね」

リカの言葉に、智子と佳代が同調する。

私は青ざめながら、作り笑いを浮かべた。

「そ、そうかな?別に変わらないと思うけど」

じっと観察するように、リカは私を見た。

「ミツキ。本当は何か知ってるんじゃない?」

ドキンと、心臓が大きく鼓動した。

手足が冷たくなって、変な汗が背中を流れていく。

リカは私から目を逸らすと、机に肘を付き、綺麗に巻いた髪を指でいじった。

「私、先輩と同じクラスの人に聞いたんだ。…サチが柏木先輩と付き合ってるみたいだって」