それは、おれが学校の帰りが遅くなり、ひとりで歩いていた時のことだった。 おれが角を曲がると、女の人も角を曲がるところで、ぶつかってしまった。 普通は人なんてほとんど通らないから油断していたんだ。 ドガッ… 「だ、大丈夫すか?」 おれは痛かったが、我慢して女の人に聞く。 「は、はい」 女の人は頭を押さえながら俺を見る。そして、目の色を変えて言う。 「貴方かっこいいわね」 突然、女の人は目を輝かせ始めた。 「え?」