私はボサ男の肩を
掴んでこっちを向かせた。

「ちょっと!ボサ男!」

「はい…え?ボサ?」

……なにこいつ。
凡人じゃない。キレイな顔。
いままで観てきた芸術作品の中でも
こんなに美しいと
感じたことないくらいだ。
……いや、いまは
そんなことはどうでもいい。

「それ、触らないで下さい。
 大切な作品なんで。
 注意書きあるはずやけど?」

「あ…ごめんなさい。ほんますみません。」

「これからは
 気を付けてくれればいいんで。
 それだけです。じゃ」