生まれた雄太を抱くあたしの写真を戦地へ送った。 『認知はするよ』 そんな一言が綴られた絵葉書が一枚、何週間後かに届いた。 戦場とはかけ離れた、青い空の下に広がる山々の写真。 「高みの見物的気分てか?」 あたしはその葉書を冷蔵庫の扉にマグネットで貼り付けた。