触れた手の温もりに、胸がときめいた。 無防備になった心は、そんな仕草一つにも敏感に反応する。 でも…… あくまであたしは自然体で行こう。 取り繕ったり、誤魔化したり…… そんな小さな無理が、あたしの心を縛っていくから。 ――成るようになる…… 好きなものは好き、彼もそう言ってたじゃない…… あたしは迷いを吹っ切った。