「俺には言えない人?」
わたしが黙っていると痺れをきらしたのか、先輩は聞いてきた。
どうしよう……。
今言ったらすっきりするよね。
でも先輩、迷惑じゃないかな?
……〜っ
え〜い!
言っちゃえ!!
「あ、あの……。迷惑なら迷惑ってはっきり言って下さいね。じゃないと、諦められないので」
先輩は、意味がわからないという顔をしたけど、頷いてからわたしの瞳をじっと見た。
きれいな瞳……
ずっとわたしだけを写してほしい。
「わたしの、す、好きな人は……」
緊張して唇が奮える。
言え!
言うんだ!乙葉!!
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