engage−あの日の約束




「くくっ」




わたしが言うと先輩は静かに笑い出した。




「乙葉といると飽きないよ」



そういってくれるのはうれしいんだけど、なんか少し恥ずかしいな。





「で、食べる?」


「いいですよ。先輩のなのに。それに……」


「それに?」




これは言うべきかな?


でも、そんなこと思ってたの?とか思われそう。




いいや!言っちゃえ!!



「え〜と、その……何て言うか……お魚さんが……かわいそうだなぁって思って」


「そんなこと考えてたの?」




う〜、やっぱり言われた。




「まあ、水族館に来てこういうのを食べる俺もあれだな。そういうの考えてなかった。乙葉は優しいな」





やばい!先輩にほほ笑みながら優しいって言われた。



うれしい。






「いやいや、そんなことないです。先輩の方が優しいです」







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