「お弁当、ありがとう。おいしかった」 先輩はそう言って、お弁当の空をわたしに渡した。 「はい!」 よかった。 おいしいって言ってもらえた。 「……じゃあ、またね」 先輩は、わたしの頭をポンッとして帰って行った。 わたしも明美達のところに戻ろ。 「乙葉〜、遅かったね〜」 その後、質問攻めにあったのは言うまでもない。 .