目を覚ましてテレビをつけると、ワイドショーが賑やかだった。
また総理大臣が代わったんだと…。
ハァ…
つまんない…
結局のところ、誰がなってもこの国は変わらない。
金持ちの権力者が世の中を動かし、普通の市民はグチグチ言いながらも従い、それ以下は相手にもされない。
まっ、私には関係ないかっ…。
どれだけ腹黒い奴でも金の力で慕われて、どれだけ心清らかでいても気付いてももらえない世の中なんだから…。

いつからこうなったのか…?
誰も知らない。

私はただ与えられた寿命を平々凡々と生きているだけ。
何がしたいわけでもなく、誰かに何かしてもらいたいわけでもなく、毎日、日が昇り沈むのを待っている…ちっぽけな女なのだ。