「あ、麻子」


あたしに声をかけてきた麻子。


「凌央くんと梓が付き合ってること、学校中が知ってるのに何でチョコ渡すかなぁ?」


確かにね…。


「でも、あたしが凌央を好きなようにあの子たちも凌央が好きなんでしょ?」

「そうだけどさ…」