甘い声で、とんでもないことを囁かれたあたしは真っ赤になった。


「凌央までからかわないでよぅ…」

「いずれは俺だけの梓になるんだろ?」


だけど…、耳元で言わなくても!


「ま、俺が離さねぇけど」


そう言って凌央は歩き出した。

あたしの心臓、持ちませんっ!