「もう、あの子のことは考えないで。あたしのことだけ見て?」


柴田はそう言って、俺と手を繋いだ。


「今はあたしのこと好きじゃなくても、絶対に好きにならせるもん♪」

「……」


俺は梓以外の女を好きになれるのか…?



…俺の初恋の相手なのに。