あと少し。
あと少しなんだけど…
それがなかなか進まない。




自分からキスするなんて、恥ずかしすぎる。




そのままの状態でモタモタしてると、純平の目がゆっくりと開いた。




「桃ちゃん、震えてる」




「え?ホント?」




「ほら」




純平に言われて手のひらを見ると、確かに小刻みに震えてる。




「ホントだ…」