今日俺達は狗隴さんに呼ばれ依頼を受けずに酒場に集まっている。
「いったい何の用なんだろうね?」
ミユがカリンに話しかけている

「もしかしたら~ランクの昇格とかじゃね?」

ヒリュウが口をはさむ。

「そんなわけ無いでしょ。私たちは新米なのよ。」

カリンはヒリュウの言ったことをあっさり否定した時―――


「おぉ~お前たちなにしてんだ?」
突然後ろから声がしたので振り返ると…

「ガイさん!?」

ガイさんのチームはこのギルドで一番の古株である。
ここのギルドにはあと7つのチームが存在している。
他のチームとは挨拶程度の付き合いだがガイさんのチームとはそれなりの付き合いがある。

俺らが依頼を達成して帰って来たとき、ガイさんたちは酒場でワイワイ騒いでいるので、酔っぱらいながらよく絡まれる。

「ガイさんたちはどうしたんですか?」

俺はガイさんにたずねてみる。

「ん?狗隴に呼ばれたんだ。」

ギルドのマスターである狗隴さんを呼び捨てにするのは、自分の方が年上だかららしい。

ガイさんたちも呼ばれたのか―