ミユは少しずつ俺に心を開いてくれているのか、俺のことを気にかけてくれる。
「まったく…ヒリョウは自己中だよな。カリンも大変だよ。」俺は彼女に近づきながら言う。
「ヒリョウ君はね……ご飯に誘ったら、いっつもこの店に誘うの。…だからカリンちゃんも……」
下を向きながら言っている。
「そうなんだ。今まで一緒に飯に行ったこと無いから知らなかったな。」
俺はこれまでご飯に誘われても断っていた。それには少し事情があるんだが……
「レオン君?…入ろうよ?」
「あぁごめん。そうだな入ろう。」
そして俺たちは店に入っていった。
