それを認識したときには俺の腹に激痛がはしる。
体が後方に飛んでいた。
受身をとることが出来ず地につく。
追撃が来ると思い、すかさず立ち上がるが、ヒリュウは腹を押さえながら立ち尽くしていた。
ダメージはある。
畳み掛けようと決めハルバードを構える。
そして斬り込む。
それは手袋に仕込んである鉄鋼で簡単に防がれた。
それでも攻撃の手を止めない。
じきに斬激を防げなくなり切り傷が少しずつ増えていく。
たまらなくヒリュウは距離をとった。
「ハァハァ…負けない…負けないぞ!!」
彼の右腕に気魂が集中した。
「今できる全力の気魂だ。これで決まらないなら俺の敗けだな…」
ヒリュウは右腕を引き構える。
「やばいな…」
でかいのが来る。それは直感でわかる。避けれるか?…無理だろうな。だったらやることは1つだな…
ハルバードを横に傾け、体制を低くし上半身を前のめりにする。
「対抗する気か…そうゆうバカは嫌いじゃないぞ。」
ヒリュウは一息ついて…
「いくぞ!!」
目をかっと見開き拳を前に突き出した。
