「…手をぬいてたのか…」
彼の質問には怒りの念が込められていた。
「そうだな。」
それだけ言い構える。
『腰を落とせ。刃を下にしろ。ヤツから目を離すなよ。』
突然ユナとの戦いでも聞いた声が頭に響く。
『疑問を持つ前に奴から目を離すな。奴は必ず突進してくる。その時、お前も突進するんだ。そしてハルバードの柄で突け。』
何だかよくわからないがやってみるか。
「…いくぞ!!」
途端に地を蹴り草が舞う。
ヒリュウの突進に合わせてレオンも突進する。
ヒリュウはまさか来るとは思っていなかったのか、拳を構えてない。
隙だらけの腹にハルバードの柄を突きつける。
俺の速さとヒリュウの速さが被さり、ヒリュウにはかなりのダメージを与えることができた。
「がっ!!!」
その勢いでヒリュウは後ろに吹き飛ぶ。地面をゴロゴロと回る。
その勢いで木に背中を打ち付ける
すかさず追撃をしようと突進する。
すぐにヒリュウの目の前にたち、殴りかかる。
確実に決まると思った時、拳は受け止められる。
