「今日は気魂の放出ですね。これさは簡単です。ただ自分の周りに気魂の膜を張るだけです。まずは直立姿勢がいいですね。その方が体全体に行き渡り易いんで。」


そして俺は実行に移す――


膜か……


バァァ―――


彼の周りを青白い光が覆う。



ユナはこれを見て少し笑い

「では、1時間30分頑張ってください。これをやることで、気魂の絶対量が一回ではそんなにでも無いですが、繰り返せばかなり増えます。それに周りに張ることだけで身力も鍛えられますんで重宝される基本修行です。」


確かに1つの修行で2つのお得はかなりいいな。1時間30分………頑張ってみるか――――






:42分後:


「くっ!!」

彼は膝から崩れ落ち、手を着いた。
彼の周りを覆っていた膜は消えた――――

「初めてでこれだけ保てるなら十分ですよ。」そう言いながらユナは俺の肩にそっと手を置く――