深い――



深い暗闇のなか―――






かすかな声が聞こえる―――






……す……て……






た…けて……さ…






たすけてく…さ…






たすけてください――――










ガバッ!!!!
「夢…か…」魁斗は夢の世界から目覚める―



額には汗がにじんでいる…




なんだったんだ?
“たすけてください”


わけわかんねっ……

「シャワー…浴びるか……」






彼は知らない、数時間後“それ”が起きることを―――




いつものような朝――




しかし…今日は隼人は迎えに来なかった…





「どしたんだ?隼人?寝坊かぁ~~?らしくねぇの~」



その日、彼は学校に来なかった……

そして、次の日――その次の日………魁斗は不安に思い出す…



そんなことが2週間続いたある朝――




いつもの通学路―――






何も変わらないいつもの景色――




しかし、彼にはひとつの疑問をがあった…



「あの日だよな…なんか夢で“助けて下さい”って言われた日だ。しかし何だかあの夢…妙に〈キィイイン!!〉うっ!?」





突然彼は耳鳴りに襲われる――




「なっ!?なんだ!?」






“…す……く……い”




「えっ!?」





“たす……く…さい”




これって!!





“たすけてください!”





夢が現実となった―――







耳鳴りは止むことはない――







“こっち―こっちに来て――”





なんだ!?


魁斗は目を見開くと―――





林の方に光の道が出来ていた――




“早く来て!”





「なんだよいったい?……クソッ!!」




光の道に沿って走り出した――