資料室から聞こえる。 あたしは、ドアの隙間から覗いてみた。 「あッ!ン」 急いで口を手で覆う。 目の先に居るのは那智だった。 「友達、からならいいですか...?」 か細い、今にも泣き出しそうな声がする。 「いいけど...僕好きな人、居るんです」 んっ???好きな人ぉぉ?? 那智に!? その瞬間、ドキッとしたけどチクリと胸が痛んだ。 何で、チクッてしたの? 「知ってます....あの人でしょ?」 女の子の声が強くなる。 ドアの隙間から覗いているから、女の子の顔までは見えない。