彩は僕を抱きしめたままゆっくりと話始めた。 『ねぇ優斗。私、優斗といて幸せだったよ。優斗を置いていきたくない。でも、もう病気が待ってくれないの。 もうさよならの時間なんだって。 優斗幸せになって。 優斗ありがとう。さよなら…』 次の瞬間彩の腕からは力が抜け、冷たくなっていた。