抗がん剤の治療をしていなくても彩は軽いうつ病状態だった。 いつも『なんで私がガンなの? なんで私が死ななきゃいけないの?まだ17歳だよ?優斗とずっと一緒にいたいよ… さよならなんてしたくないよっ…』って言って僕に泣きついてくる。 僕はただ抱きしめることしかできないんだ。