その日の夜




ずっと握りしめていたアメを口の中へ入れる。



苺…彼も好きだった味






そう考えると、あの日のことを思い出して。



私はベッドで静かに泣いた。








…私は、彼しか好きになれない



彼だけしかいらないんだ





だから、もう恋なんて出来ない―――⋯