ま、そんなことより。 「誰なの?イケメンくんは。」 「あーそうだった! えとね…あっ、あそこで賑わってるところ!!」 そこまで人気なんだね、その人は。 私は、芽が指したところをじっと見る。 ……あれ、ちょっと待って。 あの子って… 私が気付いた時、あっちも気付いたみたいだった。 こっちに近づいてくる。 「えっ、こっち来たよ…!」 顔を赤くしてる芽に気を反らすことも出来ず。 私は固まっていた。