走って…走って… ようやくたどり着いた場所は、廊下のつきあたり。 ここに瞬がいるんだよね…? まず、中に入れるか確かめないと… そう足を踏み入れようとした―― 「しのっ!!」 「め、芽!?」 ――その時、芽が追いかけてきたらしく、肩で息を整えていた。 「…ばかっ!何で1人で行こうとするの! 私は、私は…!しのが受け入れてくれるはずがないと思って、言わないでいたのに! これじゃ、意味がないじゃない!」 「え…、芽?どういう…?」