…? なんか、あったのかな 顔が渋いよ、しのさん 「じゃ、行こっ」 「あっうん!!」 心配している俺をよそに、しのは笑った 俺もつられて笑う …たいしたことないよね…? 笑ってるもんね。 そして俺たちは、玄関を出て待ち合わせ場所に向かったのだった。 こうして、夏休みが始まった。