「うん。それが…俺の好きな人なんだけど。」 「…は?まさか……」 言いたくても言えないような顔をしていた 「うん、そのまさかだよ。」 彼女はしの先輩、そう付け加えた。 なんでそんな罰を受けたような顔をするの? 俺は全てを知ってもらいたいのに。 「でさ、しの先輩ね…事故当日兄ちゃんとデートしてて。 車が突っ込んできたんだってさ。 兄ちゃんは、しの先輩をかばって……」 俺は俯く。