「俺さ…兄ちゃんいたんだよね。」



「いた?いるんじゃなくて??」




「うん。…2年前に事故で死んだの」



「………」




困ったような苦笑いの海心


誰だって困るのは知ってる



でも…海心には聞いてもらいたいんだ




俺は話を続けた






「その時にさ、兄ちゃん彼女がいたんだよね。」



「彼女…?」