家に帰ると。 誰の声も聞こえないまま、部屋に上がった。 「はぁ…」 無駄に広い空間でため息をつく。 俺…先輩に悲しい想いをしてほしくないのに… 俺のせいで思い出しちゃったのかな 先輩ごめん。 俺まだガキみたい。 先輩は忘れようとしてるのにね。 みっともないや。 ハハッと狂ったように俺は笑った。