「これで良かったの?」 私はそう呟く。 私はリサーナ・デイヴィス。 奏の母親であり、 丈さんの妻である。 死んでしまっているけど。 24年前に、 奏を産んだと同時に 息を引き取った。 それから24年間。 私はただただ 奏と丈さんを見守ってきた。