親父の手には 大量の赤いチューリップ。 ピンク色の紙で包まれ 赤いチェックのリボンが 巻かれている。 その姿を見て、俺は一言。 「似ッ合わねー・・・。」 うげ、と思わず心の声を漏らし 親父を見る。 窓越しなので声は聞こえない。 親父は何食わぬ顔で 車に乗り込んできた。 「・・・・・・。」 「言いたいことが あるならはっきり言え。」 「いや・・・・。」 聞きたいことは色々あったが 会えて何も聞かずに、 母さんの墓へと向かった。