『ママも、パパも、
奏クンのことが好きで好きで
たまらないのですよ。
あなたのパパは少し、
恥ずかしがり屋ですけどネ。
あ、あなたのパパも
呼びましょうか!!!
丈(ジョウ)さん!丈さーん!』
丈、というのは
俺の父親の名だ。
そう大きな声で呼んだと思ったら
画面には映ってないものの
親父らしき人の声が響いた。
『どうした!?
何かあったのか?!
って何してるんだリサ。』
『未来の奏クンに向けて、
ビデオを撮ってるですよ。』
『は!?ビデオ!!??』
・・・親父のこんな素っ頓狂な声を
聴いたのは初めてかもしれない。

