俺はため息交じりに 頭をかきむしった。 「別に見たくない ってわけじゃないんすよ。 ただ俺、 産まれてから1度も “母親” って存在を知らないんで 今さらその映像を見て、 「母さんだ」って思えないし 俺が思い描いている “母親”とは 違うかもしれない。」 結局は、 怯えているだけだけど。 “母親”という存在に。 でもセンセーは そんな俺の不満もすべて キレイに吹き飛ばしてくれる。