俺は美音の頬に
そっと手を添える。





・・・冷たい。


ひんやりとした体温が
俺の手に伝わる。



頬は柔らかいのに
肌は機械のように冷たい。



よく見ると唇も青白い。





とめどなく、涙があふれた。





俺の涙は美音の顔におちる。



・・・・まるで美音が
泣いているようだった。





「違ッ・・・待って、俺・・・ッ!」



何も、伝えてないよ。

俺まだ何も返せてない。