「あなたが、奏くん?」 手術が始まってすぐ 俺はそう声をかけられた。 どうして名前を知ってるんだ? そう思ったが 答えはすぐに出た。 俺に声をかけた女の人は 美音にそっくりなのだ。 「美音の、母です。 奏くんの事はよく 娘から聞いてます。」 優しい笑顔だ。 美音の母は、 俺の隣に座った。 顔は、青ざめている。