美音は呼吸器をつけて 苦しそうに息をしている。 息もたえだえで 今にも死んでしまいそう。 ・・・死んで、しまいそう。 「奏ッ!何やってるんだ!」 後ろから追いかけてきた 親父が俺を押えた。 「離せッ・・・離せよ!!」 俺は荒々しくそう叫んだ。 俺だって、男だ。 しかも親父より若い。 親父の手を振りほどいた。 それと同時に、 センセーの声が響いた。