僕の天使に贈る唄


「知っていたんだよ。




大切な人がいなくなる
その命の尊さを、

俺は知っていた。




けれど、


認めたくなくて
仕事をし続けた。




仕事をしなければ、
忙しくなければ、


生きていけなかった。」






親父は母親のことを思い
話しているのだと

すぐに分かった。





「だからといって、
子育てを補ってはいけなかった。


お前には・・・
寂しい思いをさせた。」






頭を下げ、
そう話し続ける。